スタッフブログ

2025.07.07

生活習慣病でお悩みの皆さまへ

「訪問診療」で、無理なく健康管理を始めませんか?
高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満など、いわゆる「生活習慣病」は、毎日の暮らしの積み重ねが大きく影響する慢性疾患です。初期段階では自覚症状が少ないために放置されがちですが、放置すると動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞腎不全など
命にかかわる重大な病気へとつながる危険があります。
生活習慣病を効果的に改善・管理するには、継続的な医療と日々の生活習慣の見直しが欠かせません。しかし、定期的に通院することが難しい方にとっては、それだけで大きなストレスや負担となってしまいます。
そのような方にこそ、ぜひご利用をおすすめしたいのが「訪問診療」です。

訪問診療とは?

訪問診療とは、医師が患者さまのご自宅を定期的に訪問し、診察や薬の処方、治療・健康管理を行う医療サービスです。通院が困難な方でも、ご自宅で安心して医療を受けることができる仕組みであり、医療保険の適用を受けて継続的に利用できます。
訪問看護が主に看護師によるサポートであるのに対し、訪問診療は医師が主体となって病状の把握と管理を行う点が特徴です。

生活習慣病の改善における訪問診療のメリット

1. 医師による継続的な診察と管理
 生活習慣病は進行すると合併症を招きやすいため、医師による定期的な診察・評価が非常に重要です。訪問診療では、体調や数値の変化を医師が把握し、治療計画をその都度調整していきます。

2. 血液検査や処方もご自宅で
 血糖値、コレステロール、腎機能などのチェックもご自宅で可能です。外出が難しい方でも、必要な検査と処方を無理なく継続できます。

3. 服薬管理と生活指導の実施
 医師が処方内容を確認しながら、飲み合わせや副作用、生活への影響についても丁寧に指導します。必要に応じて訪問看護との連携で、日常的なケアも受けられます。

4. 体調の変化にすぐ対応できる安心感
 具合が悪くなったときには、定期訪問とは別に「臨時往診」で早めの対応が可能です。患者さまの病状や生活背景を把握している医師が直接対応するため、スムーズで的確な処置が受けられます。

5. ご家族の不安も軽減
 一人暮らしの方や介護中のご家族にとって、医師の定期訪問があるという安心感は大きなものです。医療的な判断をその場で仰ぐことができるため、ご家族の負担も大きく減ります。

このような方におすすめです

• 外来通院が困難な方(ご高齢、歩行困難、寝たきりなど)
• 自宅で医師の診察を受けながら生活習慣病をしっかり管理したい方
• ご家族が遠方に住んでおり、医療的な見守りが必要な方
• 病院への通院が体力的に負担になってきた方
訪問診療は、病状が安定していても定期的に医師が診に来ることで、病気の悪化や合併症の予防に役立ちます。まさに「家にいながら、かかりつけ医の診療を受けられる」体制です。

利用の流れと費用

訪問診療は、主治医や地域のクリニック、または訪問診療を行っている医療機関にご相談いただくことで、導入が可能です。医療保険が適用されるため、自己負担は原則1割〜3割程度。生活状況や医療ニーズに応じて、訪問頻度や診療内容が調整されます。
また、訪問看護や薬剤師、ケアマネジャーと連携することで、より安心して生活を続けられる体制が整います。

最後に

生活習慣病と向き合うことは、「自分の未来の健康と生活」を守ることに直結します。しかし一人で頑張ろうとするのではなく、医師をはじめとした専門職のサポートを受けながら、無理なく、着実に改善していくことが何より大切です。
訪問診療は、皆さまの“かかりつけ医”がご自宅まで伺い、あなたの暮らしに寄り添いながら医療を届けるサービスです。
生活習慣病でお悩みの方、通院にお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
安心と健康のある暮らしを、私たちと一緒に築いていきましょう。
訪問看護ステーションわかば 理学療法士 中村
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