がんの治療について

がんについて

がん患者様に対して

正常に細胞分裂せずエラーが起きたのが「がん」細胞
正常に細胞分裂せずエラーが起きたのが「がん」細胞

がんは別名「悪性新生物」または「悪性腫瘍」といいます。新生物というのは、「健康状態では発生しないものが体内にできた」ということ。悪性とは、転移・増殖して人間を死に至らしめるという意味で使っています。

正常な細胞が分裂する際、エラーを起こしてできる不良品ががん細胞。それらが周囲の正常な細胞を破壊したり、あちこちへ転移するなどして増えたりすると、生命に危険が及ぼされることになります。とはいうものの、そのメカニズムは複雑で、いまだにすべてが解明されていないのが現状です。1981年には、がんが日本人の死因のトップとなり、残念ながらその状況は現在も変わっていません。

免疫力が弱まると「がん」発生の危険性が!
免疫力が弱まると「がん」発生の危険性が!

実は、がん細胞は誰にでも絶えず体内にできるもの。ではどうして、「がん」という病気になる人とならない人がいるのでしょうか。

がん細胞ができていくときや、体内で増殖しようとするとき、その細胞の発生や増殖を抑える役割を持っているのが、人体にもともと備わっている「免疫」という機能です。免疫の働きが正常であれば、細胞のチェック機能が効き、がん細胞の発生や増殖を抑制できるのです。
ところが、さまざまな環境や生活習慣の影響で免疫力が弱まってしまうと、細胞分裂の際に、エラーを起こした不良品のままで分裂を繰り返すことになります。それが「がん」と呼ばれるものになるのです。

治療後も上手に「がん」と付き合って生存率を高める
治療後も上手に「がん」と付き合って生存率を高める

現在のがん治療には、手術、放射線、薬物療法(化学療法)といったいくつかの治療法を組み合わせて行うのが主流です。患者さまの体質やがんの特性など、状況に応じた医療を施すことで生存率も改善されてきました。それだけに、治療後もがんと上手に付き合っていかなければならない場合も少なくありません。そうしたときに鍵となるのが、免疫力です。前述のように、自身の免疫力が十分に働くようにすることが重要なのです。

免疫力の低下を引き起こす要因には、「喫煙」「加齢」「好ましくない生活習慣」など、いろいろあります。当院では、がんに対する2つの治療、「超高濃度ビタミンC点滴療法」と「オゾン療法」を提案しています(詳しくはそれぞれの治療方法の解説をご確認ください)。各治療の特性を十分に生かした治療プランの相談も承っております。がんの治療・予防にお役立てください。

抗がん剤の副作用の痛みを緩和する方法。
関節や頭や心臓の痛みなど

抗がん剤とはどんな薬か?

抗がん剤とはどんな薬か?

抗がん剤は、がん細胞の増殖を抑える薬剤です。
がんが発症し仮に手術で取り除けたと判断されても、潜伏している細胞が活動を始めることで「再発」が起こる場合もあります。
抗がん剤は癌と同様に血液に乗って全身へ作用するため、潜伏しているがん細胞の増殖を抑えるメリットがあるため、癌の根絶を目的として使用されています。

抗がん剤にはどんな副作用が考えられるか?

がん細胞は増殖スピードが速いという特徴があります。抗がん剤はがん細胞の増殖スピードに合わせて作用するため、同じような速さで増殖する正常な細胞までもが影響を受けることになります。これにより体に異変が出る「副作用」となるのです。

副作用には主に以下のような症状があげられます。

  • 血管痛
    抗がん剤は刺激が強いため、弱い血管や細い血管は血管内で炎症を起こします。
  • 吐き気や嘔吐
    脳の嘔吐中枢が刺激されるために生じます。
  • 下痢や便秘
    腸の運動を支配しているのが自律神経です。抗がん剤によって自律神経のバランスが崩されてしまい、腸が異常興奮したり粘膜が弱くなってしまうと下痢、逆に運動が抑制されてしまうと便秘となります。
  • 味覚障害、口内炎
    口腔内の粘膜が障害されることで口内炎が生じ、味を感じる細胞そのものや、味を伝える神経、または唾液分泌が低下することによって味覚障害が生じます。
  • 倦怠感
    食欲低下や嘔気などによっても栄養バランスが崩れ体のだるさなどが生じます。
  • 脱毛
    抗がん剤の投与を始めて2週間目くらいから見られることが多く、毛根の細胞分裂が阻害されることで生じます。
  • 骨髄機能の抑制
    骨髄細胞は抗がん剤による刺激を受けやすく、血液成分の生成量が減少します。
    貧血になったり、感染しやすくなったり、止血しづらくなります。
  • 末梢神経障害
    末梢神経に影響が出る仕組みはハッキリしていませんが、手足・指先などに痛みやしびれなどが生じる場合があります。
  • 皮膚障害
    皮膚や爪を作り出す細胞が刺激を受け、爪色の変化、皮膚の発疹や痒み、色素沈着などが現れます。

抗がん剤の副作用を和らげる高濃度ビタミンC点滴

高濃度のビタミンCは「がん細胞を殺す」として注目を集めましたが、抗がん剤による副作用を軽減する効果もあります。
点滴での投与を開始してから1週間〜2週間程度で副作用の症状の緩和が見られます。
末期がんの疼痛緩和の目的で受診される患者様も少なくなく、患者様のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に役立つ治療だと考えています。ご家族の方々が驚かれるほど活力が戻られる患者様もいらっしゃいます。
当院では多数の患者様の受診実績がありますので、少しでもお悩みのことがある患者様はお気軽にお問い合わせください。

老化を予防する抗酸化作用とは?
ビタミンCは老化防止に効く?

老化の原因はなに?

人は生まれてから成長し、成人し、そして成熟期を迎えます。その成熟期を境に体の機能の低下が起こっていきます。こういった現象を一般的に「老化」といいます。
この老化の原因には細胞が関係しています。

細胞は分裂を繰り返すことで成長や再生を行っていきますが、年齢が若い時には、こういった新旧の入れ替えが可能であり、スピードも早いのですが、だんだんと細胞の活動にも衰えが生じ、やがては古くなったままで機能を維持していかなければならなくなります。
こういった細胞の機能低下が老化の根本原因となります。

筋肉が老化すると肥満につながり、血管が老化すると高血圧などを引き起こし、皮膚が老化するとシワやシミなどといって表面に現れます。こういった症状をより引き出させてしまう原因の一つに、「活性酸素」が細胞を老化させていることがあげられます。活性酸素が影響を及ぼす様子を表すのに、”体を錆びつかせる”という表現がよく使われています。

人は呼吸を通して酸素を体内に取り入れます。これはエネルギーを作り出すのに不可欠な活動ですが、この酸素の一部は他の分子と化学反応を起こし、体にとっては良くない化合物に変化してしまいます。これが「活性酸素」といわれるもので、活性酸素がほかの物質と関与し、害となる結果を生みだすことを「酸化」といいます。

老化を遅くするには活性酸素を増やさないようにすることです。

生活の仕方で活性酸素が増える?

活性酸素を増やす因子は、日常の生活において周囲にたくさんあります。
アルコールの多量摂取、喫煙、運動不足、ストレス、紫外線、暴飲暴食、脂肪や糖質の摂り過ぎなどです。

加齢に伴って細胞が古くなり、生きるために必要な機能の原動力が低下します。
さらに、生活習慣の乱れが重なると目に見える皮膚や体型の老化だけではなく、動脈硬化、心筋梗塞、がん、脳血管疾患、糖尿病、リウマチ、肺炎、アルツハイマーなどの認知症、アトピー性皮膚炎、眼疾患など、さまざまな疾患につながっていきます。
よって日常生活において、活性酸素を増やす原因を減らすことが大切です。

ですが、急に食べるものを変えたり運動量を増やそうとしてもなかなか難しいこともあると思います。そういった場合は、活性酸素を抑制する「抗酸化物質」を外から取り入れることが、老化や病気を予防することになります。

抗酸化物質の代表格はビタミンC

抗酸化作用とは、文字通り酸化を阻止していく働きのことをいいます。
抗酸化作用を持った物質を抗酸化物質といいます。
抗酸化物質は様々ありますが、身近にあり誰でも知っているものが「ビタミンC」です。

日常的にビタミンCが多く含まれている野菜や果物を摂取することは、老化を防止するにはプラスになります。
しかしながら、口から摂取できるビタミンCには限りがあるため、どれだけ大量の野菜や果物を食べても一定以上のビタミンCは摂取できません。

さらにより強力に老化を防止していきたい場合は、高い濃度のビタミンCを体内に補充する「高濃度ビタミンC点滴」をおすすめしています。
程度はご希望に応じてになりますが、例えば月に1回でも点滴をすることで、お肌の変化などを感じられる方が多くいらっしゃいます。

詳しい内容などは当院に直接お問い合わせください。

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