私がナーシングホームの調理員として働かせてもらってやがて2年になろうとしている。
色んな数え切れない程の失敗を繰り返しながら周囲の方の温かい援助や励ましを受けながら楽しく仕事が続けられている。
自身も前期高齢者で[老老介護]では?と揶揄する人もいるが健康な限りこの仕事続けたいと思う。
2Fの病室には点滴に繋がれて寝たきりの重い病気の患者さんが大勢おられます。
その中で私の仕事の対象者は食物を経口摂取出来る方達かもしれない。
食膳車を押して2Fに上がると職員の方達がそれぞれのテーブルにお盆を乗せ誰々さんと優しく声を掛け必要な人には丁寧に食事介助をされる。
そうすると無表情なお年寄りの顔が一瞬緩み笑みさえ浮かぶような気がして嬉しくなる。
難病を患い食欲旺盛な方ばかりとはいかないが我々が携わった食事がこの方達の命を繋いでいるのだと思うと徒や疎かには出来ないなとつくづく思う。
食品メーカーからの食材を器に移し温めたり冷やしたりするのが主とはいえ安心で安全に最良の食事形態で提供する事こそ調理員の使命と思う。
ナーシングホーム 調理員
2025.06.10